ゆるいさんブログ

人生スロースターター。38歳で再婚、43歳で妊娠しました。

わたしたちの治療経過と費用1年目③

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こんにちは、ゆるいです。

気圧の変化が激しいせいか、ここ数日体調が優れません。

 

頭痛持ちなので以前は結構頭痛薬を飲んでいたのですが

妊娠中は頭痛薬はご法度なので辛いですね。

 

 

さて、今回も先週からの続きです。

後半はいろいろありました・・

 

 

2019年5月 ERA、EMMA、ALICE検査 

費用:約18万円(検査に必要な薬剤費含む)

 

非常にざっくりとご説明すると

 

ERA(子宮内膜着床能検査)とは

着床可能なタイミングを調べる検査

 

EMMA(子宮内膜マイクロバイオーム検査)とは

子宮内膜の細菌群を調べる検査

 

ALICE(感染性慢性子宮内膜炎検査)とは

子宮内膜内の細菌性病原体の有無を調べる検査

 

 詳しくは、検査を実施されているクリニックなど

専門サイトをご覧くださいね。

 

ちなみにわたしが受けたのは、こちらの会社の検査です。

www.igenomix.jp

 

検査の結果、わたしは平均よりも

着床のタイミングが1日早いことがわかりました。

 

これは、わたしたちにとってはかなり有効な検査でした。

 

検査を受けないまま

1日遅いタイミングで移植を続けていたら・・

 

そう思うと恐ろしいです。

 

 

2019年6月 MRI検査

子宮腺筋症の疑いがあった為、MRI検査を受けました。

 

 

2019年7月 今後の方針決定

子宮腺筋症ではありませんでしたが

子宮内外に大量に筋腫があることがわかりました。

 

30歳ぐらいから

「大きな筋腫が3つあるけど妊娠には問題ないから」

と言われ続けてきたのですが

実際に子宮のMRI写真を見てみたら

3つどころではなく

無数の筋腫がたわわに実っておりました。

確かに大きいのは3つありましたけど・・

 

直接不妊に関係しているかどうかは断言できないが

不安要因はなるべく排除しておきたい

という担当医師の勧めもあり、摘出手術を受けることに。

 

 

2019年9月 腹腔鏡下子宮筋腫核摘出手術

費用:MRIからここまで約20万円

 

7時間にも及ぶ手術の末

40個以上の筋腫を摘出していただきました。

 

わたしは摘出された実物を見ていないのですが

主人曰く、

「白くて丸くて焼肉のホルモンみたいな

 ヌルッとした塊が大小40個以上あった」

とのこと。

 

「これだけ取れば妊娠するだろう」という

謎の確信があったそうです。

 

 

子宮にメスを入れた事で(実際は腹腔鏡ですが)

自然分娩は望めなくなりましたが

「そもそも妊娠できなければ出産も無い!」

と思っていたので

特に手術には抵抗ありませでした。

 

一番辛かったのは、術後なかなかおならが出ず

お腹が破裂しそうに苦しかったことですね。

お陰で傷の痛みが気にならなかったのが

不幸中の幸いでした。

 

 

2019年の治療はここで終了。

後半はほとんど子宮筋腫摘出手術で終わりました。

 

術後半年は移植できないので

年を越して体が落ち着いたら

移植前にもう一度採卵することになりました。

 

次回は、1年目の治療経過・治療費のまとめと

治療1年目の感想などを書いてみたいと思います。

 

つづく

 

わたしたちの治療経過と費用1年目②

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こんにちは、ゆるいです。

 

昨日外出したせいか

今日は結構お腹が張りますね。

いや、

お昼ご飯を食べ過ぎただけかもしれません。

 

今日のランチは

鶏の骨付モモ肉をほろほろ煮込んだカレースープに

焼き野菜をこれでもかというほど投入しました。

お腹いっぱいです。

 

お昼はしっかり食べられるのですが

その分、夕食は量が食べられないので

なかなか体重が増えません。

 

良いことなのか悪いことなのか。

できればもうちょっと

増えてもらいたいところです。

 

 

というわけで、今日は一昨日の続きです。

1回目の採卵結果にガッカリしつつも

まだまだ精神的に余裕のあった時期ですね。

 

 

2019年3月 2回目採卵

費用:約39万円(採卵のための注射、薬代含む)

結果:採卵6、成熟卵6、正常受精4

→凍結卵2個(4AB)

 

お休み期間を設けたのがよかったのか

サプリメントが効いたのか・・

 

グッと卵のクオリティー

上がったのを感じました。

 

年齢の割に成績がよかったので

この時点で妊娠する気満々でしたが

その後、あっという間に絶望感を感じるのでした。

 

我ながらつくづく単純だなぁと思います。

 

 

 

2019年4月 1回目移植(4AB)

費用:約20万円(移植のための注射、薬代含む)

結果:着床せず

 

グレードの良い卵だから大丈夫だろうという

謎の自信があったのですが、残念ながら着床せず。

 

アシストハッチングやグルーなど

付けられるオプションは全て投入したというのに

この結果というのは

かなり精神的ダメージがありました。

 

ちなみにアシストハッチングとは

移植する胚盤胞の膜に人為的に穴を開け

中の胚がお外に出てきやすい処置を

することだそうです。

 

グルーは、正式には

エンブリオグルーというものだそうで

ちょっとベタベタしているので

胚が子宮内膜に着床しやすくなるのだそうです。

 

詳しくは、専門サイトでご確認ください。

 

 

見るからに意気消沈しているわたしに担当の先生が

これだけグレードの良い卵なのに

着床できなかったということは

移植のタイミングに問題があるかもしれない

とのことで

その年に導入されたばかりの新しい検査を

試してみないかというお話をしてくださいました。

 

子宮内膜の遺伝子を解析して

着床のタイミングを調べる検査だとのこと。

 

タイミングを改善後の移植による妊娠率が

25%も向上したというデータもあるそうなので

効果が期待できることはなんでもやろう精神

受けてみることにしました。

 

つづく

 

22週0日の妊婦健診を受けてきました

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こんにちは、ゆるいです。

今日は、22週0日の妊婦健診を受けてきました。

転院手続きなどもあって

結構時間がかかったのですが

通院時間が半分以下になったので、

随分と楽になりました。

 

今日の健診を担当して下さった先生も妊娠中。

大きなお腹でお仕事を

頑張っていらっしゃる姿を拝見して

わたしも頑張らないとと思った矢先、

「子宮頸管が短めなので、

 なるべく横になって過ごすように」

と指導されてしまいました。

 

お仕事頑張っている

妊婦さんもたくさんいらっしゃる中

ゴロゴロして過ごすのはなんだか気が引けますが

お腹の中の赤ちゃんのためにも

胸を張ってゴロゴロ過ごそうと思います。

 

というわけで、少しゴロゴロします。

昨日の続きは、また明日。

 

わたしたちの治療経過と費用1年目①

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こんにちは、ゆるいです。

 

妊娠21週を越えたあたりから

腰痛と睡眠障害、日中のだるさが出てきました。

 

昨日はお天気も良かったので

気分転換になるかなと外出してみたのですが

帰宅後に疲労と腰痛でぐったりしてしまい

そのまま夕食を準備する時間まで寝てしまいました。

 

明日から22週。

まだまだ続く妊娠生活を快適にすべく

腰痛対策、頑張ります。

 

 

さて、今回からは何回かに分けて

わたしたちの受けた不妊治療の経過と

概算にはなりますが、かかった費用を

ご紹介したいと思います。

 

2018年の11月に流産の手術を受けた後

すぐさま紹介状を出していただき

高度不妊治療が受けられる大学病院に転院しました。

 

翌年、2019年1月から

不妊治療がスタートします。

 

 

 

2019年1月 説明会と夫婦の血液検査

費用:約1万8千円

検査結果:AMH 0.85ng/ml

 

転院してすぐのタイミングで

説明会が開催されるとのことでしたので

説明会と検査を同日に受けられたのは

とてもラッキーでした。

 

「わたしたちが最年長夫婦かもね〜。」

などと言いながら説明会に参加したのですが

20代前半と思われるお若いご夫婦から

わたしたちよりも年上と思われるご夫婦まで

思った以上に年齢層の幅が広く驚きました。

 

それにしてもAMH

年相応とは言え、なかなか低めですね。

 

 

同月 1回目採卵 ショート法

費用:約34万円(採卵のための注射、薬代含む)

結果:採卵4、成熟卵4、正常受精2

→グレードが悪く凍結なし(桑実胚、胚盤胞3CC)

 

卵が4つも取れたのでかなり期待していたのですが

結果、凍結なし。

 

結果の説明を受けながら

これが現実なんだなぁ、と呆然としたことを

今でも覚えています。

 

大金を払って体に何回もホルモン注射を打って

注射の影響で体も心も不安定になって

採卵で痛い思いをして…

それなのに、何も得られないだなんて。

 

主人は

しょうがない、治療は始まったばかりなんだし

また頑張ろうと言ってくれたのですが

申し訳なくて情けなくて、本当に悲しかったです。

 

 

担当の先生に次周期も連続で

採卵するかどうか訊かれたのですが

採卵結果にがっくりきていたわたしは

子宮を休ませるためにも

1ヶ月開けることを選びました。

 

おやすみ期間中はのんびりと過ごしつつ

youtubeのヨガ動画を観ながらヨガをしたり

卵子を育てるための食事を続けたり

先生に教えていただいたサプリを飲んだりと

ゆるーく卵ちゃんに良いであろうと思われることを

楽しみながら続けていました。

 

今思えば、この頃はまだまだ

心の余裕がありましたねー。

 

 

つづく

 

治療経過のデータをまとめています

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こんにちは、ゆるいです。

 

今、家計簿やら

病院からいただいた資料やらを見ながら

わたしたちがどのような治療の経過を辿り

大体どれぐらいのお金がかかったのかを

まとめています。

 

百人いたら百通りの治療経過があるでしょうし

もしかしたらどなたのお役にも

立たないかもしれませんが

百通りある中の、一つのモデルケースとして

捉えていただければいいかな、と思っています。

 

非常にざっくりとしたものに

なるとは思うのですが

大体の治療スケジュールと

概算予算がわかるだけでも

イメージがわきやすいかな、と思います。

 

これから高度不妊治療を考えていらっしゃる方や

ご自身の治療経過と比較してみたいとお思いの方の

ご参考になれば。

 

近日中に、ご紹介できればと思っています。

しばしお待ちくださいね。

 

わたしたちが大学病院での治療を選んだ理由

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こんにちは、ゆるいです。

昨日までは、3回に分けて

わたしたちが不妊治療を受けるまでの経緯を

お話してきました。

 

改めて振り返ってみると

これといって劇的なストーリーがあった訳でもなく

危機感の無かった再婚中年夫婦が

現実に直面しながらジワリジワリと危機感を感じ

ご縁に導かれるまま不妊治療をはじめました、的な

なんてことは無いお話だったと思うのですが

現実なんてまぁ、

こんなゆるいカンジなんじゃないかなと思います。

 

 

わたしたちが大学病院での不妊治療を選んだ理由は

H先生が所属する大学病院の本院が

生殖医療に力を入れていらっしゃる

という事もあったのですが

その他にも以下の理由がありました。

 

 

1. 病院内で先進的な検査を受けられる

「わたしたちが受けて良かったと思った検査」

というトピックでも紹介する予定なのですが

わたしが通った大学病院では

不妊治療専門のクリニックでは受けられない

先進的検査が受けられました。

(今はクリニックでも受けられるようです)

 

あの検査はこの病院、この検査はあの病院、と

あれこれ調べたりいろんな病院に通ったりせず

1箇所で全部お願いできたのは、とても楽でした。

 

結果も、顔なじみの先生から

説明していただけるので

色々と質問ができて良かったですね。

 

 

2.出産まで転院せずに済む

不妊治療専門のクリニックでは

無事に妊娠できたら、出産する病院は自分で探して

分娩予約をしなくてはいけないそうなのですが

大学病院であれば

そのまま出産までお世話になれます。

 

わたしは距離的な問題で転院しましたが

元々は、通っていた大学病院で出産予定でした。

不妊治療卒業の時に

お世話になった先生方にご挨拶をしていたら

「病室まで赤ちゃんの顔を見に行きますね」

なんて言っていただいていたので

先生方に赤ちゃんを見ていただけなくなったのが

唯一、心残りです。

 

 

3.ハイリスク出産に対応している

高齢出産、不妊治療、

そして子宮筋腫の摘出手術を受けているわたしは 

どう考えてもハイリスク出産です。

 

生まれてくる赤ちゃんに何かあった時の為に

NICU (新生児集中治療室)があり

ハイリスク出産に対応している病院でしか

出産を受けつけてもらえないであろうと

考えました。

 

 

そしてもちろん、

不妊治療に至るまでにお世話になった

H先生や不妊外来の先生

スタッフのみなさんへの信頼感も

大きな要因の1つでしたけどね。

 

不妊治療専門のクリニックさんだと

採卵した卵ちゃんの培養結果などを

メールや電話でお知らせしてくれるところなど

いろいろなサービスを

してくださるところがあるようですが

わたしたちはやっぱり

大学病院を選んで良かったなと思っています。 

 

 

価値観は人それぞれ

病院の良し悪しもそれぞれありますが

どこの病院で不妊治療を受けようかと

考えているご夫婦の

ご参考になれば、幸いです。 

 

わたしたちが不妊治療を受けるまで ③

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こんにちは、ゆるいです。

 

おとといのお散歩を頑張りすぎたせいか

昨日はお腹も張るし、一日中ぐったりして

ブログの更新どころではありませんでした。

 

妊婦だからなのか、40代だからなのか・・・

 

妊娠しながらお仕事頑張っていらっしゃる方々、

心から尊敬します。

 

40代妊婦のみなさん!

年齢にも体力低下にも負けず

一緒に頑張りましょうね!!

 

 

さて、今日も前回のつづきです。

 

 

4度目の流産が確定して目の前が真っ暗になった時

優しく声をかけてくださったのが

大きくて毛むくじゃらで笑顔が優しいH先生でした。

 

H先生は、元々大学病院の先生なのですが

わたしが通っていた産院でも非常勤として

時々応援にいらっしゃるとのことでした。

 

H先生は今まで担当してくださった

他のどの先生よりも優しく

赤ちゃんがあまりに早く旅立った事を一緒に悲しみ

わたしの心と体の事も随分と心配してくれました。

 

それだけで、

わたしの心がどれだけ救われたことか。

 

 

今までの流産では

自然に流れてくるのを待っていたのですが

次の妊娠を1日も早く望むなら、と

H先生の勧めで、大学病院で手術をすることになり

赤ちゃんの検査もお願いすることになりました。

 

 

数日後、大学病院へ入院。

 

 

当初は他の先生が執刀するはずだったのですが

急遽、H先生が担当してくださることになり

術後もお忙しい中、

病室まで様子を見に来てくれたりしました。

 

麻酔担当の先生もお若いのにとても感じが良く

スタッフの方々も

 「出産の方と同室だとお辛いでしょう」

と、差額なしで個室を使わせてくださったり

「ご主人にお泊まりいただいてもいいんですよ」

などと、色々とご配慮いただき

今まであまり良く思っていなかった

大学病院のイメージがガラッと変わりました。

 

 

正直、その大学病院は

ネットのクチコミではあまり評判が良くなく

反対に、今まで通っていた産院は

(あの暴言医師のいる産院です)

ネットでも評判の有名な産院だったのです。

 

ネットのクチコミも

なかなかあてにならないものですね。

 

 

検査の結果、わたしの4番目の赤ちゃんは女の子で

残念ながら、重篤な遺伝子異常がありました。

 

検査結果を知らされた後

不妊外来の先生との面談があり

 

年齢的なことを考えたら

体外受精という選択肢もある

 

というお話をしていただいたのでした。

 

 

当時わたしは41歳。

 

年12回しか無いチャンスに賭けるには

少し歳を取りすぎていると感じていたわたしたちは

勇気を出して不妊治療に

チャレンジしてみることにしたのです。

 

 

 

というわけで、

のんき過ぎたわたしたち夫婦も紆余曲折を経て

不妊治療という道を選ぶことになりました。

 

もっと早くに始めていれば良かったと

思わなくも無いですが

やっぱり4度の流産は

必要なプロセスだったのじゃ無いかなと思います。

 

そして、H先生との出会い。

入院中に感じた

大学病院の医師やスタッフへの信頼感。

 

その一つ一つがわたしたち夫婦を

体外受精」という

高度不妊治療へと導いてくれたのだと思います。